原題: New Year's Eve出演: ロバート・デニーロ (Robert De Niro) メモ: 2011年12月29日・ ヒューマントラストシネマ渋谷 オールスターキャストによる、ニューヨークの大みそかのお話。 タイムズスクエアでおこなわれる恒例のカウントダウン・イベントがメイン舞台。 アメリカ人が喜びそうな、ところどころで必ず笑えるユーモアとみんなハッピーになるエンディング。 キャストの豪華さを見るだけでも価値はあるので、時間があるときにはお薦めの一本といったところ。なんてたって、ジョン・ボン・ジョヴィまで出てますぜい! とはいえ、ずっと頭の中をめぐっていたのは「サラ・ジェシカ・パーカーとミシェル・ファイファーの配役は逆にしたほうがいいんじゃないか?」という点。そして、それは最後に確信することになりましたとさ。 ザック・エフロンはいい役者になったなぁ~。 原題: 夾辺溝 (a.k.a. The Ditch)出演: ルウ・イエ メモ: 2011年12月25日・ ヒューマントラストシネマ有楽町 1960年代にあった埋もれた史実を再現した作品。監督はドキュメンタリー作品で知名度が高い王兵監督。 まず、カメラワークが素晴らしい。自分がその場に居合わせるような臨場感が画面から伝わってくる。されど、題材は苦渋に満ちて辛辣。よって、時々は見ているのが辛い。 話は毛沢東の時代。スターリン批判の風潮を恐れた中国共産党が、党への批判を歓迎します、中国共産党は開かれた党だからOKなのです、的なキャンペーンを張った。しかーし、それはすぐに撤回されることに。そこで批判した人は制裁としてゴビ砂漠の強制労働に送られてしまう。この話はその労働者たちの宿舎での様子が描かれたものなのだ。寒さ、餓え、疾病、絶望…その中でも餓えについてが非常にリアルだった。食べないと生きられないから、食についての欲が生命への執着に投影されているのだろうか。たしかに、映画の中で労働者が生きることへの希望を少しでも見せていることが救いに感じられた。 大衆に知られないままの悲劇を掘り起こしていくのも映画のお役目だろうなぁ。 原題: Hjem til jul (a.k.a. Home for Christmas)出演: トロンド・ファウサ・アウルヴォーグ (Trond Fausa Aurvaag) メモ: 2011年12月19日・ ヒューマントラストシネマ有楽町 インターネットの映画レビューがよかったので見にいった。 ノルウェー&ドイツ&スゥエーデン映画というのも興味があったし、85分の上映時間も好印象。それに、『ホルテンさんのはじめての冒険』の監督作品で期待大。 ところが、上映開始後にすぐに熟睡モードに入ってしまった。おそらく開始してから5分後~60分までの間は気持ちよーく睡眠に。 最後を見ただけで映画全編を想像するのは難しいが、重なって進行するいくつかのストーリーが、静かなクリスマスの光景で閉じられていたところからみると、とてもいい感じの映画だったのではないかと思う。 ちょっと寝すぎたなぁ!残念。。。 出演: 深津絵里メモ: 2011年12月14日・ TOHOシネマズ 日劇 三谷幸喜ワールド。見えないものが見えてしまう弁護士が、あの世にいる武士を裁判の証人にして事件を解決していく物語。ダメダメな女性弁護士と、生きていた頃の汚名を晴らしたい武士が話の中心。そこにシアター好みなユーモアが埋められているといった感じ。西田敏行にしかできない演技をたくさん見させて頂きました。 この映画は素直に笑ってよし。 メモ: 2011年12月4日・ アップリンクファクトリー2008年末にあったイスラエル軍によるパレスチナ・ガザ地区への攻撃後をレポートしたドキュメンタリー。 子どもたちのイスラエル軍に対する見方が、その時間経過とともに変容し、成長と一緒にいろいろなものが心の底に落ちていくようすが、それはそれはひしひしと伝わってきた。 一日も早くオリーブが十分に収穫できるまで復興しますように…。 原題: The Way We Were出演: ケイト・ハドソン (Kate Hudson) メモ: 試写会・2011年12月1日・ 秋葉原UDXシアター 責任を持つ恋愛はしたくないという、飛んだ(死語?)思考回路を持つキャリアウーマンにケイト・ハドソン。相手役は、メキシコから来た成績優秀な医師にガエル・ガルシア・ベルナル。 キャリアウーマンが癌のために余命半年と宣告されたあと、主治医との恋に落ちていくという、お別れが分かっているのに恋をしてしまった切ないラブストーリー。 映画の作り自体はコミカルにできている(ように思える)ものの、癌を宣告された患者と家族、友人、そして恋人との新しい関係という、テーマとしてはかなり重い映画。日本人の三分の一が癌で亡くなっている実情を考えれば、癌患者をとりまくこの環境は、私たち全員が直面している問題。 このことを、しっかり考える、あるいは考えるきっかけとなる映画でありましょう。 でも、邦題についた「エンディング」という言葉が好きじゃないな。 原題: The Way We Were出演: バーブラ・ストライサンド (Barbra Streisand) メモ: 2011年11月23日・ TOHOシネマズ みゆき座 若き日のロバート・レッドフォード&バーブラ・ストライサンド。 どんなにお互いが尊敬しあえる仲だとしても、結婚してうまくいくとは限らない。つかの間の楽しい時間の後には悲しい別れが約束されている。でも、人生の最後に呼ぶ人の名は、いまの亭主でも女房でもなくて、きっとあの人の名…。なのよねー。というココロにチクっとくる内容に名作となった一本。 タバコをスパスパ吸う光景に、禁煙なんてマイナーな考えだったんだろうなぁと思う。 映画を見てベトナム戦争前後の世相を考えるのに面白い。 出演: 冨樫 真メモ: 2011年11月22日・ シネ・リーブル池袋 園子温監督作品。東電OL殺人事件にインスパイアされた、ドロドロの園子温ワールドな作品 映画を観る前に、いまいちど事件についてネットでおさらいしてみた。時はバブルがすっかり思い出となった1997年に起こった。東京電力に勤める、いい家柄といい学歴を持った女性が、売春行為を重ねたあげくに渋谷区円山町で殺害されたセンセーショナルな事件。犯人とされたネパール人男性はいまだに拘留中であるものの、ようやく最近になって無実であることの信ぴょう性が高くなってきていたところ。 しかし、映画では、被害者女性の行動や思考のみにフォーカスされており、ネパール人男性の冤罪を追求するものではないので念のため。 映画は、東電OLの肖像が、二人の女性登場人物に投影されているようにみえた。話の中心となるのは三人の女性で、残りのひとりは刑事役。 とにもかくにも、園子温ワールドが全開なので、見ていて非常につかれる。いろんなメッセージが映像からガンガンに投げ飛ばされて、もう、分かりましぇ~ん状態。映画鑑賞後は脱力状態。それでも『冷たい熱帯魚』よりも見やすく感じたのは、元になった事件の違いだろうか、それとも私が園ワールドに慣れたせいだろうか。 四番目の女性、大方斐紗子さんがはまり役。 原題: L'arnacoeur (a.k.a. Heartbreaker)出演: ロマン・デュリス (Romain Duris) メモ: 2011年11月20日・ ヒューマントラストシネマ有楽町 ロマン・デュリス×ヴァネッサ・パラディによるおフランスのラブコメディ。 別れさせ屋の男が、結婚式を10日後に控えた女性を婚約者から引き離しているうちに好きになってしまった---そして、二人はどうなる?という、オチが最初から明確な王道ストーリー。 とはいえ、自分的にはかなりおもしろかった。 最近では、結婚式前のコメディ映画というと、『ハングオーバー』を思ってしまうが、あのようなハチャメチャ度は極めて低く、あくまでも正統派のラブコメ。 新しく雇われたボディガードとしてセレブな娘に近づき、更に距離を縮めるのだが、その手段として映画『ダーティダンシング』や、Wham!の『Wake Me Up Before You Go Go』などが使われているのが面白い。このセンスはいったい何なんだろう?と思いながら見ていた。笑った。 それと、ロケーション地のモナコの情景は、この映画にとても合っていると思う。 出演: 平野茉莉子メモ: 2011年11月16日・ TCC試写室 インディーズ系映画。性犯罪とそれが生じる社会構造を、監督の視点で見事に映像化した作品といえましょう。とてもきれいにまとまっている映画でした。 しかし、題材は非常に重いわけです。レイプによって生まれた子どもが母と祖父と車中生活をしている。母はマッサージ師として働き、レイプ犯を探す費用をねん出するために、時おり体を売っている。祖父には身体障害があり、おむつの脱着や入浴には孫娘の介添えが必要な状態。不幸は不幸を呼ぶことを体現しているような状況が描かれながら、レイプ犯である父親探しの物語が進んでいきます。 それでも、鑑賞後に重い気分に押しつぶされなかったのは、この映画には希望のような、小さな家族の幸せが、そこここに描かれていることにほかなりません。この辺は監督の精神を現わしているポイントなのでしょう。 映画を見ながら、アメリカに留学していたとき、レイプ犯はみんな死刑でいいと思っている、言い切った先生を思い出したのでありました。
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